平成23年3月21日

 

 

メドヴェージェヴァ大統領夫人による献花,記帳

 

  1.  3月21日(月)16時頃,メドヴェージェヴァ大統領夫人が当館を訪問し,正門前で東北地方太平洋沖地震の犠牲者へ献花を行うとともに,館内で記帳を行いました。
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  3.  大統領夫人は,「日本における悲劇的な出来事に私とロシア国民は大変に心を痛めました。全ての日本国民に対し心からのお見舞いとお悔やみの言葉を表するとともに,力強さ,勇気と不屈の精神で自然災害の結果を克服されることを望みます。」と記帳しました。
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  5.  その後,大統領夫人は河野大使夫妻と約1時間懇談しました。

     

    (1)メドヴェージェヴァ夫人から概要以下のとおり述べました。
    ア 3月11日に起きた不幸は私だけでなく,多くのロシア国民の心を痛めました。ロシア大統領及びロシア国民を代表して,心からの哀悼の意を表します。
    イ 日本にとって辛い試練となるかと思いますが,私は日本が持ち前の勤勉さで早期に復興すると信じています。
    ウ 今回の自然災害による被災地及び原子力発電所の事故に痛みを覚えます。ロシアは日本がこうした苦難を乗り越えるために,あらゆる支援を行う用意があります。
    エ 具体的には,被災地の子供達をロシアで受け入れるとの提案をいたしました。また,被災した子供達及び家族を医療施設に受け入れ,心理的,身体的なリハビリを受けられることができたらと考えています。
    オ 現在日本で復興支援のために活動されている全ての方々に感謝の意を申し上げるとともに,日本国民の皆様が力強さ,勇気と不屈の精神で今回の自然災害の結果を克服され,日本が一刻も早く復興することを願っています。

    (2)これに対し河野大使から,概要以下のとおり述べました。
    ア 大統領夫人の心温まるお言葉及び力強い支援の申し出に感謝いたします。
    イ 今回の地震は未曾有の悲劇,災害とも言えますが,メドヴェージェフ大統領から菅総理に対しいち早く連帯の気持ちが表明されるとともに支援の申し出があったことは非常に心強いものがありました。
    ウ また,大統領夫人から菅総理夫人に対しメッセージを送っていただき,その中でロシアの健康センターを被災地の子供達のリハビリのために使用して欲しいとの申し出があったことに感謝申します。
    エ 現在161名もの隊員からなるロシア救助隊が意気軒昂と被災地で活動しており,また,7台もの車両も提供いただきました。これは支援をいただいている国々の中でも最大級のものであります。
    オ さらには,1万7千枚を超える毛布や大量の飲料水の提供,また,先ほど御覧いただいたようなロシア国民の皆様からの見舞いと支援のメッセージを,大使として非常に心強く思います。改めて感謝申し上げます。

    (なお,大統領夫人は本日,モスクワ第一ギムナジウムから当館に届けられた被災者支援のためのメッセージ及び生活用品等をご覧になりました。)

 

当館前にて献花を行うスヴェトラーナ・メドヴェージェヴァ大統領夫人